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碧い雨の夜に…
第4章 【感情的に……】
アキラと目が合う。
誤魔化したってどうせバレるし良いことないから正直に言うべきだって2人とも思うから此処は腹をくくるべし。
アイコンタクトで意を決する。
「はい、一緒に居ます」って言った瞬間、後ろから抱き寄せてきて一緒に布団を被る。
___やっぱな〜!居るんなら良いわ、安心した
再びアイコンタクトで(やめなよ)って言ったけど自分の携帯を見せてきた。
そこには(俺は酔い潰れて寝てるって言って)とメモ書きしてある。
その通り伝えたら爆笑されて「看病宜しくー!」って言われちゃったし。
___もうすぐテツ向かわせるからそれまで居てやって
「はーい、了解です」
電話を切ると同時に「焦った〜」って口から出る。
何もやましいことしてないのに。
ん?いや、今の状況はやましいわ。
髪の毛片側に寄せて首の後ろにキスするなぁ!
小賢しい!!
振り解こうとしたのにビクともしないで肩の上に顎を乗せてくる。
「なぁ、何でテツ来るの?」
「私が看てるって言ったからじゃない?」
「じゃあ、もう時間ないよ?どうする?」
「何が?」
「ほら、もうテツがこっち向かってるかも」
「何がダメなの?様子見に来るだけじゃん」
「え、そしたら帰っちゃうでしょ?」
「当たり前じゃん」
「ねぇ、それが嫌なの、わかってよ」
「ていうか離して?マジでこの状況、意味わかんないんだけど」
「え、やっぱダメ?こんな近いのヤダ?」
「近いってのはわかっててやってるんだ?流石にダメなんじゃない?友達越えてるわ、コレは」
「何したら友達じゃなくなんの?」
「彼氏に言えなくなるようなこと」
「今の状況は言えない?」
「言えないでしょ、じゃ、逆に言える?彼女居てさ、私とこんな状況になったよって」
「いや、流石に言えないわ」
「言えないんじゃん!もぅ、早く離れて」
「無理、ヤダ」
友達であってもバックハグはナイ。
アリナシかで言うと完全にナシだよ。
「ねぇ、離れて?浮気したくない」
「キスして良い?」
「何もしないんじゃなかったっけ?それしたら本気で嫌いになるよ?」