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Biastophilia💋
第1章 Biastophilia




この男の全ては私のモノ。



私の支配欲が満たされていくのを感じながら、その感情をおくびにも出さずに無邪気な子供のように彼を褒め続けたの。


そしてその日を境に、


桐谷 聖司は私の愛すべきペットになったの。


私の手作りのご飯を食べて、私が帰宅するまでの間、ずっと私を待つだけの快適な生活を送っている。


私の逆鱗に触れた時は、お仕置きをするけど、基本私は優しいの。


余程腹を立てていない限り、帰宅した私の靴を舐める従順な彼を蹴り上げるなんて事はしないわ。



SMクラブでしていた事と似たような事をするだけよ。


だけど、彼にはその世界が全てで



人権も何も無いけれど、


いつかそれすらも快感になるわ。


「貴方だけは私の特別だ」って
 言葉と身体で教え込んでいるんだから。





私は、これからも彼を自分好みに調教して、愛でていくつもり。
そして彼の新たなるマゾヒストの扉を開かせるつもりでいる。



だけど人間、老化には勝てない。
ある程度の高齢者になれば、「私の顔を忘れてしまう」なんていう失態を晒す事になるでしょう。



どんな理由があったとしても

私はその失態を絶対に許さない。





だから、もし私の存在が彼の記憶から抜け落ちた時、




私は容赦無く彼の首を絞めるって決めてるの。




彼がやった、両側の頸動脈を強く圧迫する危険な首の締め方で、天国へ逝かせてあげる。





そして私は聖母マリアのような笑みを浮かべて、諭すように苦しみ悶える彼の耳元で囁くの。






「これも貴方が選んだ運命なのよ」ってね。





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