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義母と少年
第1章 義母と少年
「律(りつ)、おまえ、魔法のランプって知ってるか?」
「魔法のランプ? おとぎ話のアレだろう」
中学生にもなって健太は何を言い出すんだろう。訝りながら律は健太の顔を見た。
「違うんだなあ、それが」
健太は人差し指を立てて左右に振った。
「違うって、じゃあ、本当にあるって言うのか?」
「そうなんだよ。魔法のランプって、実は人間の身体のある部分を喩えたものらしいんだ。深夜の12時を回った頃、好きな子の名前を口の中で唱えながらそこを擦ると、精霊が現れて、恋を叶えてくれるんだって」
「そんな話、聞いたことないな。嘘に決まってるよ」
「おれも信じてないんだけどさ、教えてくれたのは、うちの隣に住んでる帝大生だぜ」
「帝大生!」
帝大と言えば、日本を代表する大学だ。律が興味を示したのを見て、健太はニヤリと微笑みながら身を乗り出し、話を続けた。
「お前もやってみないか」
「やるって、どうやって?」
「それは、さあ……」
健太は辺りを見回した。昼休みの教室に他に生徒はいない。それを確認してから、健太は律の耳元に唇を近づけ、そっとその方法を教えてくれた。
「魔法のランプ? おとぎ話のアレだろう」
中学生にもなって健太は何を言い出すんだろう。訝りながら律は健太の顔を見た。
「違うんだなあ、それが」
健太は人差し指を立てて左右に振った。
「違うって、じゃあ、本当にあるって言うのか?」
「そうなんだよ。魔法のランプって、実は人間の身体のある部分を喩えたものらしいんだ。深夜の12時を回った頃、好きな子の名前を口の中で唱えながらそこを擦ると、精霊が現れて、恋を叶えてくれるんだって」
「そんな話、聞いたことないな。嘘に決まってるよ」
「おれも信じてないんだけどさ、教えてくれたのは、うちの隣に住んでる帝大生だぜ」
「帝大生!」
帝大と言えば、日本を代表する大学だ。律が興味を示したのを見て、健太はニヤリと微笑みながら身を乗り出し、話を続けた。
「お前もやってみないか」
「やるって、どうやって?」
「それは、さあ……」
健太は辺りを見回した。昼休みの教室に他に生徒はいない。それを確認してから、健太は律の耳元に唇を近づけ、そっとその方法を教えてくれた。