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第9章 ～いたずら～

圭太と付き合い出して半年ほどすぎた。




あの日から遼介とは会っていない。
圭太はたまに会ってはいるようだが、百合の話は一切していないようだった。




そんなある日





「オレさ…仕事で1ヶ月ほと地方に行かなきゃならなくなったんだ。」




「そうなの？長いね…」




「百合…一緒に来ないか？」




百合も離れたくはなかった。が、仕事で行くのだ。付いていってしまうと邪魔になるのではないだろうか？




「あたし…待ってる。ほら。バイトもあるしさ」



努めて明るく振る舞う百合。




「オレと離れて…寂しくないの？」




「さ…さみしい…けど、圭ちゃん仕事でしょ？仕方ないじゃん。…浮気…しないでね？」




上目使いに百合に言われた。



【可愛いなぁ…するわけないじゃん。百合がいるのに…】




「百合…わかった。お前も…浮気するなよ」



チュッ



くちゅ…ちゅっ…



圭太はゆっくりと百合にキスした。