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臨時ヌードモデル ~梨果14歳の一年~
第42章 新生クロッキー会①
セーラー服を脱ごうとする梨果。しかし今回はヌードは無しだ。梨果を急いで止めに入る。

「ちょっと待って!先生すみません。対外的な都合でヌードは無しでお願いします。」

河海塾にまた迷惑をかけるわけにはいかない。

「そうですか…。」

顎に手を添え思案する講師。。

「ではこうしましょう。梨果ちゃん、例のものは持ってきた?」

富山氏が梨果に訊ねる。

「…ええ、一応。」

一体なんのことだ?私の疑問をよそに富山氏は話を続ける。

「ヌードがダメであれば水着姿ならいかがでしょうマネージャー。」

私に問いかける富山氏。いつから私は梨果のマネージャーになったんだ…。

「え?…まあ水着まででしたらOKですが…。」

スクール水着を梨果に持参させたのだろうか。

「マネージャーの許可が出たようですが先生、いかがでしょう。」

「水着ですか、あまり美術界隈では聞いたことがありませんがお任せします…。」

「アニメーターとしてはそれも勉強になります。」

「イラストレーターとしてもありがたいです。」

「賛成!」

受講者から次々と賛成の声が挙がった。技術的探求心無しにしてもそりゃこんな可愛い女子中学生の水着姿が見れるのだから反対のしょうがないだろう。

「わかりました。では試しにそれで…。」

講師は許可を下した。

「でも水着といってもあれは…。」

梨果が言いよどむ。スクール水着で人前に出るのも微妙なのだろう。無理もない。

「梨果ちゃん、準備室で着替えてきて。」

なぜか上機嫌な富山氏が梨果を促す。

「わ、わかりました。…友也くん、手伝って。」

「えっ、俺も行くの?!」

「うん、着るの大変なの。」

「えっ?大変?」

梨果と友也は再び準備室に入って行った。

「おそらく水着であれば身体のラインが出るので人体の構造は掴めると思います。その後で再び服を着た姿を一緒に学んで行きましょう。」

梨果が着替えている間に人体の骨格から筋肉付き方など詳しく講義する講師。受講者たちは真剣に話を聞いていた。

『梨果さん、ダメだよこんな水着じゃ!』

『でもこれっきゃ無いんだから今更仕方がないじゃん。』

何やら準備室の中から友也と梨果の言い合う声が聞こえる。

『ちょっと協議してくる!』

ガチャ

準備室の扉を開け友也が飛び出てきた。
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