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臨時ヌードモデル ~梨果14歳の一年~
第50章 美月と初デート
「とりあえずここでいい?」
「うん。」
国道沿いのファッションセンターに来た。安物の品揃えだが急場しのぎなので充分だろう。
「これでいい。」
美月が選んだショーツを買い物かごに入れて一緒にレジに行く。
(ちょっとこれ中学生にしては幼くない?)
「いらっしゃいませー。」
レジの女性店員さんが対応してくれる。
(き、気まずい…でも言わなきゃ。)
「す、すみませんがすぐに穿きたいのでタグを切って貰えますか?」
そう言う私と美月を交互に見る女性店員さん。
「は、はぁ。かしこまりました。」
(なにその反応!嫌すぎる!!)
「ふぅ…。とりあえずトイレでパンツ穿いてきて。」
「あい。」
美月がトイレに行っている間に梨果の携帯電話に連絡した。
『もしもしおじさん?』
「梨果、大丈夫?」
『やっぱりヌードモデルをしてるけど大丈夫だよ。』
やはりか…。講師の家に行けばそうなるのは必定だとは思っていたが。
「…暗くなる前には帰るんだよ。何かあったらすぐに呼んでね。」
『わかったー。』
「おじちゃん、お待たせ。パンツありがとう。ほら、どう?」
人通りのある場なのにスカートを捲って新しく穿いたショーツを見せる美月。
「ちょ!こら、人に見られちゃうでしょ。」
「あはは、おじちゃん面白い。」
「まったく…。」
国道から駅に戻る道のりを2人で歩く。
「あ!お団子屋さんだー。おじちゃん、お団子食べようよ。」
「はいはい。」
焼き団子を二本買い、店先のベンチで食べる。
「お醤油が香ばしくて美味しいね。」
「うん、確かに美味しい。」
ニコニコと食べる横顔が幼いながら美しい。
「美月さんお団子似合うね。」
「えー?お団子が似合うってどういう意味?」
和風な美少女には和風な物が似合うのだ。