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臨時ヌードモデル ~梨果14歳の一年~
第52章 あぶな絵の少女
古川賞受賞者発表から3日間が過ぎた。その間にほうぼうから電話やら訪問者やらが来てホトホト疲れた。
顔が知れるとろくな事がない。25年前の直川賞の頃にしみじみと思ったものだ。授賞式の様子はどうしても撮影されてメディアに露出してしまう。するとどこでもかしこでも声をかけられ注目された。

それに比べて映画化などは意外と原作者は注目されない割に本は売れるので宣伝効果としてはありがたい部類なのだが。

「さすがに今回のは映画化は難しいか…はははは。」

ガラガラガラ

「ただいまー!」

梨果が帰ったようだ。もうそんな時間か…。
バタバタと廊下を駆けて居間に入ってくる。

「おかえり、梨果。」

「おじさん!聞いてよ!駅ナカの本屋さんが一条院巴の本を山積みにしてたよ!」

「あ、そう。」

ガラガラガラ

「ただいまー!」

「あ、友也くんだ。」

バタバタと廊下をかけてくる。

「父さん聞いて!駅ナカの本屋で父さんの本が山積みになってるよ。」

「あ、そう。てか友也おかえり。」

「受賞すると賞金の他にもそういう効果があるんだね。父さんが謎の金持ちなのがやっとわかったよ。」

(今まで何だと思っていたんだろう…。母さんのヒモか何かかな…。)

「今回受賞の“あぶな絵の少女”買っちゃったよ。」

「あっ!私も!」

スクールバッグから私の著書を取り出す2人。

「ああ…2人とも何で買うかな、家に貰ったサンプルがあるのに。でもそれ成人向けなんだけど…。」

「あ、そうなの?そういえばエッチなんだっけ…。」

「うーん。正直キミたちに読まれるの恥ずかしいなぁ…。」

「うふふ…余計たのしみー。」

「はぁ…テスト期間終わったら読みなさいな…。はいはい2人とも勉強勉強。」

「今日で終わったよ?」

「うん。ウチも今日でテスト終わったから明日から休みだよ。」

「あ、そうなのね。出来映えは?」

「バッチリでしょ!」

「それは良かった。」

「じゃあ梨果、久しぶりに一緒に食事を作ろう。」

「うん!急いで着替えてくるね。」

「友也は着替えたらテーブルを拭いて食器を準備してくれるかい?」

「わかった。」

部屋へ着替えに行く子供たち。私は食材を準備する。
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