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臨時ヌードモデル ~梨果14歳の一年~
第52章 あぶな絵の少女
コンコンコン
書斎で書き物をしていると梨果がやってきた。
「梨果。どした?」
「おじさん。万が一私を花凜ちゃんのモデルにしたとしてもかなり誇張してるよね。」
「そうかな?梨果そのものだよ。」
「私は花凜ちゃんみたいな素敵な女の子じゃない。」
「そんなことはないよ。梨果はとってもとっても素敵でいい子だよ。」
「そっか…。」
「どうしたの?」
「なんだかあの本が多くの人々に読まれていると思うとちょっと恥ずかしいな。」
確かに作品内でヒロインの性的趣向が赤裸々に語られている。
「……なるほど。」
その”恥ずかしい”という梨果の言葉にピンと閃いた。
「梨果に前代未聞の壮大な羞恥を与えてあげようか。」
「え?どういうこと?」
「これから衣装を仕立てに行こう。」
「え?え?」
携帯電話から電話をかける。
「こんにちは、一条院です。松乃さんをお願いできますか。」
「え?どこに電話してるの?」
「祇園。」
「え?!」
通話先の人が出たので鼻の前に人差し指を立てる。
「もしもし、松乃さん?やあやあご無沙汰しております。突然でなのすがご贔屓の呉服店を教えていただきたくて。…ええ。」
通話を終えて梨果に告げる。
「よし、京都に行こう!」
「は?!何のCM?!」
「はいはい、今からいくよー。用意してー。」
「ええー!!」
走って自室に戻る梨果。私も軽く準備をして階下に降りる。居間で友也が煎餅を食べながらテレビを見ていた。
「ちょっと父さんたち荷物持ってどこ行くの?」
「京都。」
「は?」
「今から京都行ってくる。留守を頼むよ。」
「え?いいけど今から京都って…。」
「ゴメン友也くん、私も何だかよくわからないんだけどそういうことらしいから。」
「あ…そう…うん、行ってらっしゃい…。」
上野まで出て新幹線に乗り継ぐ。
「その服可愛いね。」
梨果はきちっとした服装をしていた。トラッドなニットのアンサンブルにフレアスカートを穿いていた。
「それなりの所に行くってことでしょ?」
「まあ…。」
改めて中学生なのにしっかりした子である。
書斎で書き物をしていると梨果がやってきた。
「梨果。どした?」
「おじさん。万が一私を花凜ちゃんのモデルにしたとしてもかなり誇張してるよね。」
「そうかな?梨果そのものだよ。」
「私は花凜ちゃんみたいな素敵な女の子じゃない。」
「そんなことはないよ。梨果はとってもとっても素敵でいい子だよ。」
「そっか…。」
「どうしたの?」
「なんだかあの本が多くの人々に読まれていると思うとちょっと恥ずかしいな。」
確かに作品内でヒロインの性的趣向が赤裸々に語られている。
「……なるほど。」
その”恥ずかしい”という梨果の言葉にピンと閃いた。
「梨果に前代未聞の壮大な羞恥を与えてあげようか。」
「え?どういうこと?」
「これから衣装を仕立てに行こう。」
「え?え?」
携帯電話から電話をかける。
「こんにちは、一条院です。松乃さんをお願いできますか。」
「え?どこに電話してるの?」
「祇園。」
「え?!」
通話先の人が出たので鼻の前に人差し指を立てる。
「もしもし、松乃さん?やあやあご無沙汰しております。突然でなのすがご贔屓の呉服店を教えていただきたくて。…ええ。」
通話を終えて梨果に告げる。
「よし、京都に行こう!」
「は?!何のCM?!」
「はいはい、今からいくよー。用意してー。」
「ええー!!」
走って自室に戻る梨果。私も軽く準備をして階下に降りる。居間で友也が煎餅を食べながらテレビを見ていた。
「ちょっと父さんたち荷物持ってどこ行くの?」
「京都。」
「は?」
「今から京都行ってくる。留守を頼むよ。」
「え?いいけど今から京都って…。」
「ゴメン友也くん、私も何だかよくわからないんだけどそういうことらしいから。」
「あ…そう…うん、行ってらっしゃい…。」
上野まで出て新幹線に乗り継ぐ。
「その服可愛いね。」
梨果はきちっとした服装をしていた。トラッドなニットのアンサンブルにフレアスカートを穿いていた。
「それなりの所に行くってことでしょ?」
「まあ…。」
改めて中学生なのにしっかりした子である。