この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
臨時ヌードモデル ~梨果14歳の一年~
第52章 あぶな絵の少女
京都駅に着くと17:00を回っていた。迎えの車に乗り列車内で予約した宿へ向かう。
「当日によく予約取れたね。」
「うん、カード会社様々だね。」
「あー、例のブラックカード…。それでこの車も…。」
「あまり活用する機会がないから本当はいらないんだけどね。周りがうるさくて。」
「“しがらみ”ってやつ?いろいろ大変なんだね。」
「うん…。きっとこれからもっと大変になる。」
「……。」
宿に着いて部屋を案内される。
「ロイヤルスイート!!」
「ね、こうやって勝手に過剰な部屋を手配されるんだよ…。一晩泊まるだけなんだから適当な部屋でいいのに。」
「他に空いてなかったんじゃない?でも凄いよ。ほら外見て!京の街が見渡せるよ。素敵!」
「ふふふ、梨果が喜んでいるならいいか。」
「このあと人に会うの?」
「ああ、19:00にこの近くの料亭で食事をすることになった。」
「どんな人?」
「伝説の芸妓さん。」
「伝説の芸妓さん!どんな知り合いなの?」
「正確には元芸妓さんね。今は置屋の社長さんかな。昔お世話になってね。」
「へー…。なんか緊張する。」
「大丈夫。人をもてなすプロ中のプロだからね。」
「そういうことじゃないの…私お化粧しなくちゃ。」
荷物から化粧ポーチを取り出して急に化粧をしだした。
祇園の料亭に着き門をくぐる。
飛び石を渡り店内に入る。
「おこしやす。お部屋ご案内します。松乃様がいらしてはります。」
案内された個室に和服に身を包んだ松乃がいた。
「松乃さんしばらくです。」
「あらあら一条院先生。お久しゅう。その後お身体の具合はいかがですか?」
「ええ、なんとか生きとります。松乃さんは相変わらずお美しい。」
「寄る年波には敵いません。そうそう、この度は古川賞おめでとうございます。」
「ありがとうございます。」
「あら、そちらのお嬢さんですね?はじめまして、松乃と申します。ここ祇園で置屋の女将をしております。」
「あ、は、はじめまして。梨果と申します。」
急いで畳に膝を着いて深々と挨拶をする。
「当日によく予約取れたね。」
「うん、カード会社様々だね。」
「あー、例のブラックカード…。それでこの車も…。」
「あまり活用する機会がないから本当はいらないんだけどね。周りがうるさくて。」
「“しがらみ”ってやつ?いろいろ大変なんだね。」
「うん…。きっとこれからもっと大変になる。」
「……。」
宿に着いて部屋を案内される。
「ロイヤルスイート!!」
「ね、こうやって勝手に過剰な部屋を手配されるんだよ…。一晩泊まるだけなんだから適当な部屋でいいのに。」
「他に空いてなかったんじゃない?でも凄いよ。ほら外見て!京の街が見渡せるよ。素敵!」
「ふふふ、梨果が喜んでいるならいいか。」
「このあと人に会うの?」
「ああ、19:00にこの近くの料亭で食事をすることになった。」
「どんな人?」
「伝説の芸妓さん。」
「伝説の芸妓さん!どんな知り合いなの?」
「正確には元芸妓さんね。今は置屋の社長さんかな。昔お世話になってね。」
「へー…。なんか緊張する。」
「大丈夫。人をもてなすプロ中のプロだからね。」
「そういうことじゃないの…私お化粧しなくちゃ。」
荷物から化粧ポーチを取り出して急に化粧をしだした。
祇園の料亭に着き門をくぐる。
飛び石を渡り店内に入る。
「おこしやす。お部屋ご案内します。松乃様がいらしてはります。」
案内された個室に和服に身を包んだ松乃がいた。
「松乃さんしばらくです。」
「あらあら一条院先生。お久しゅう。その後お身体の具合はいかがですか?」
「ええ、なんとか生きとります。松乃さんは相変わらずお美しい。」
「寄る年波には敵いません。そうそう、この度は古川賞おめでとうございます。」
「ありがとうございます。」
「あら、そちらのお嬢さんですね?はじめまして、松乃と申します。ここ祇園で置屋の女将をしております。」
「あ、は、はじめまして。梨果と申します。」
急いで畳に膝を着いて深々と挨拶をする。