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第56章 古川賞晩餐会

時が経ち司会者が終宴を告げる。閉会の挨拶が終わり３人娘と共にロビーへ出る。するとまた報道陣にかこまれてインタビュー地獄となった。文学賞受賞作家が連れた美少女が更に２人も増えていたので報道陣の恰好の餌食になってしまった。もちろん奏音と美月の２人をモデルとした登場人物も作中にいるのは内緒だ。

数人のインタビューに答え、なんとかかいくぐって外へ出る。そして出版社が用意してくれたハイヤーに乗って家路を走る。

「あのー…。」

「なあに？おじさん。」

「なんで奏音さんと美月さんも乗ってるのよ。」

ハイヤーには平服に着替えた奏音と美月も同乗していた。ちなみに梨果はコスプレのままだ。

「なんでってお泊まり会するからだよ。」

「ええっ！また？私疲れてるんだけど…。」

「え？私たちがいると疲れるの？」

天才美月に潤んだ瞳で見つめられる。

「あ、いえ、すみません、そんなことないです。」

「お父様、ご迷惑でしたか…？」

「ひいぃ…すみません！奏音様！殺さないでっ！」

「はぁ？何言ってるのおじさん、大丈夫？」

(はぁ…、また家が騒がしくなりそうだ…。)