パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第57章 花凜と性交

「いろいろバレてきたね。」

「うわー、恥ずかしい！」

困惑する梨果。

CMのVTRが終わりスタジオ画面に戻る。

『なるほど、人気女優の真田美幸さんと共演されているのですね。確かにこう見ますと同一人物ですね。』

『ええ、実はこのCMのオンエアが開始された頃はネットで話題になりまして密かな人気を得ていました。しかしその後の活動はなく今回の授賞式での登場になりました。』

『授賞式でのこのお着物がまた素晴らしいですね。』

『はい。専門家の鑑定によりますと少なくとも100万円は下らないとの事です。帯その他を含めるとその倍近くはするとの見方です。』

「え？！そうなの？おじさん！」

「あははは…。」

『なんと！』

『しかし今回話題になったのはこの高級振り袖ではなく、その後の晩餐会での衣装なのです。』

『なんとなんと。』

『ではこちらの映像をご覧ください。』

晩餐会での梨果が映された。

『学生服…ですか？珍しい色味ですが。』

『はい。実はこの学生服は一条院巴さんが今回受賞された作品“あぶな絵の少女”のヒロイン、花凜の通う中学校の制服そのものなのです。』

『なんと！作品のヒロインに扮して晩餐会に登場、という事ですか。考えましたね。』

『はい、作品のファンは大騒ぎです。正に花凜そのもの。恐らくこの女性は作品のモデルになった人物ではないかと専らの噂となっております。』

『作中では確か濡れ場も多くありましたよね。』

『その辺について一条院さんとの関係を含め様々な憶測が語られているのが現状です。』

『わかりました。今後も注目したい話題ですね。以上、古川英二文学賞についてでした。続きまして為替です。今日の為替市場は…』

プチッ…

梨果がテレビを消した。

「……やっば！！めっちゃやっば！！」

目をまん丸にして皆を見渡す梨果。

「ああ、やっぱり恐れていたことが…。」

「梨果さん目立ち過ぎ…。」

呆れる友也。

「うん。めちゃくちゃ目立ってたもんね。」

証人の美月。

「私は愉快で仕方なかったよ。」

奏音はお爺様譲りのコメント…。

「まぁもう済んだことなんだからいいじゃん。何より楽しかったし。」

開き直る梨果。

「まったく梨果は…でも、ま、いっか。」

「うんうん、いいいい！てかお腹すいたー。結局晩餐会でほとんど食べられなかったよ。」