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臨時ヌードモデル ~梨果14歳の一年~
第59章 梨果との5月のひととき
(うっ!!)

急に心臓が痛み出した。声も出せず畳に倒れ込んでしまった。

「おじさん!?どうしたの?」

「父さん大丈夫?!」

「ゴホッ…。あぁ、少しむせてしまったよ。大丈夫。」

いつになく締め付けられるような痛みだった。

「父さん何か持病でもあるの?」

「いや……。」

「おじさん、隠し事してないよね?」

「あ、ああ…そういえば友也、来週の金曜日は誕生日だね。」

「えっ!友也くんもうすぐ誕生日なの?!」

上手く話を逸らせた。

「あ、うん。」

「そうなんだ!お祝いしないとだね。」

夕食を終えて片付けを皆で済ませる。私は入浴を済ませて子供たちは各々の部屋へ解散した。私はその後書斎に入って書き物をしていた。

コンコンコン

扉がノックされ開けるとパジャマ姿の梨果が入ってきた。抱きしめて口づけをする。髪が生乾きなので入浴の後だろう。

「おじさん、本当に体調大丈夫なの?」

「ああ。」

「ならいいのだけど。…あーあ、明日からまた学校かぁ……。」

梨果は学校が好きだった。しかし“あぶな絵の少女”のヒロインとして世間に知られて以来、学校でも注目を集めて何かと過ごしづらくなってしまったようだ。門前で待ち構えるマスコミから逃れる為に登下校も送迎がついていた。

「放課後友達と気軽にお茶もできなくなっちゃったし……。」

「ごめん……。」

「おじさんを責めているわけじゃないよ。むしろその他ではこの状況を楽しんでいるんだけどね。」

梨果の手を引き椅子に腰をかけ膝の上に座らせる。背中から抱きしめて乳房を揉む。洗いたての黒髪の香りが鼻孔をくすぐる。

「でも週末は友也くんのお誕生日会だね。何しようかな。奏音は何か考えてるのかな?明日聞いてみよう。」

「とりあえず放課後2人きりのデートから家でパーティーじゃない?」

「そっか、それがいいね。」
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