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臨時ヌードモデル ~梨果14歳の一年~
第59章 梨果との5月のひととき
翌朝……

6月になり子供たちの中学の制服も夏服になった。梨果の白く日焼けしていない二の腕が眩しかった。ブラウスの胸部を乳房が形良く盛り上げていた。

「……行ってきます。」

「いってらっしゃい。」

門前に着けられた車に乗り込む梨果を友也と見送る。

「俺は1人登校か。」

「寂しいかい?」

「まぁ、でも以前はそれが当たり前だったんだけどね。」

「ふふ、そのうちほとぼりが冷めるさ。元気出して行っておいで。」

「うん、行ってきます。」

子供たちを見送ると都内に仕事を納めに行く。利用した各駅に梨果の父親が出展する美術展のポスターを多数見かけた。

(そういえば河海塾の大久保専務にも出展が決まったら知らせるんだったな。)

駅のホームで大久保専務へ連絡をした。

『知らせてくれてありがとうございます。ぜひ観に行きます。』

「どういたしまして、見たら多分驚きますよ。」

『それは楽しみです。そうそうそれと一応お耳に入れておきますが……。』

「どうかしました?」

『河海前社長が来週に仮出所します。』

「……そうですか。」
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