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臨時ヌードモデル ~梨果14歳の一年~
第61章 合法的で壮大な露出
絵の前でひそひそと会話がされている。もちろん隣にいる梨果にも聞こえているだろう。

「り、梨果?」

梨果の顔を見ると絵を見上げながら紅潮して目が虚ろになっていた。

「…梨果?どうした?」

耳元で囁くが反応がない。

「梨果?…梨果?」

「はぁっ…、はぁっ…はあっ…。」

息が荒い。

「梨果?!どうした?!」

まずかった。つい叫んでしまった私の声で周りがこちらに注目してしまった。

「はぁ…はぁ…はぁ…あはっん…んはぁ…んっ…。」

ふらついて倒れたところを急いで抱き支える。梨果が掛けていた伊達眼鏡が床に落ちてしまった。
こちらに注目して取り囲むよう人集りになる。

「えっ…もしかしてこの子って…。」

「本人だよ本人!」

「えっ?!」

気付かれた。ざわつく会場。

「絶対あの子だ!」

「この絵の本人だ!」

観覧客たちは絵と梨果を見比べている。更に人が集まってきた。

「ちょっと皆さん、押さないで!」

「り、梨果ちゃんどうした?」

「体調悪いのか?!」

真田氏と富山氏も動揺している。
梨果は身体をビクビクとさせてとうとう床に座り込んでしまった。肩を抱いて上体を支える。

「梨果っ、梨果っ!どうした?!」

梨果が何か言おうとしているので耳を貸す。

「…おじさん…こんなの堪えられない、こんなに私を視られて……んあああっ、イクッイクッ…こんな所でイっちゃうよ…あっイクッイクッ…イクッ…あはぁイクイクイクイクイクんんあんっ…。」

周りに聞こえない位の声でそう囁かれた。何と梨果は大勢が見ている自分の絵の前でオーガズムを迎えようとしていた。

ビクッ!ビクッ!ビクッ!ビクッ!
皆が見ている中激しく跳ねる梨果の身体。

「急病?!大丈夫か!?」

「どうしたどうした!痙攣か?!」

「梨果っ……。」

梨果を強く抱き締めた。

「あの!救急車呼びますか?!」

騒ぎで駆けつけた警備員がそう声をかけてくれた。

「いえ…大丈夫です。」

警備員に救護室へ案内された。真田氏と富山氏も同行し、そして関係者控え室にいた梨果の父親も駆けつけた。

「一体梨果ちゃんどうしたんだい…。」

富山氏が梨果に聞く。

「えっと…イっちゃった。えへへ。」

「「「はぁぁ?!?!」」」

一斉に同じ反応をする男性陣。

「どうやらそうらしいです…。」
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