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臨時ヌードモデル ~梨果14歳の一年~
第66章 海だよ!全員集合
海水浴当日……

真田氏の運転でやってきた片瀬海岸。

「よし!着いたぞー」

「わぁ!海だー!」

はしゃぐ梨果。しかし友也はボヤく。

「奏音は毎年海外に行ってるんだってさ。でも今日の為にフロリダへの家族旅行をキャンセルして来てくれたんだよ。フロリダの代わりが湘南って……」

「まぁまぁ全然いいよ友也。こういう所も逆に新鮮だよ。」

奏音お嬢様は気にする様子もなかった。

「おじさんってお金持ちなクセにケチだよねー」

梨果が一番辛辣だ。

「あのねぇ……」

「ううう……ギモヂワルイ……」

美月は車酔いで苦しんでいた。

「美月さん平気?しばらくしたら治るから…」

少女3人組は皆夏らしいワンピースを着ており、すれ違う人々の目を惹いていた。

「なんでみんなワンピースなの?」

富山氏が訊ねる。そういえばアンタもいたんかい。

「着替えが楽なんだよ。」

「なるほど、うへへ。」

エロ目な富山氏……


「おじさまー!梨果ちゃーん!友也くーん!」

遠くから女の子の呼ぶ声が聞こえた。

「美幸ちゃん!!?」

なんと美幸がマネージャーと車でやってきたようだ。

「美幸さん、来たんだ!」

「ええ、父から皆さんと海水浴と聞いて空き時間に来てしまいました。ダメでしたか?」

「まさか!」

「よう美幸、スケジュール空けられたんだね。」

真田氏が愛娘に声をかける。

「うん、松尾さんに無理を言ってここまで送ってもらっちゃった。」

「お父様、いつもお世話になっております。綿貫プロの松尾です。」

「お父さんと梨果ちゃんはマカロンの撮影の時会ってるよね。」

「ああ、その節はお疲れ様でした。こちらこそ娘がいつもお世話になってます。」

「では美幸さん、私は夕方にまたお迎えに参りますので楽しんでくださいね。」

「ありがとうございます。」

松尾は車で去って行った。
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