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臨時ヌードモデル ~梨果14歳の一年~
第68章 卒業【最終話】
チーン…

美月と奏音が順番に仏壇に礼拝する。中学の卒業式を終えたことを彼に報告する為にここに集まった。

「美月と奏音はしばらく来れないね。」

「うん。」

「そうだね……」

「うううっ奏音っ、イタリアに行っても俺のこと忘れないでね……」

「友也くんしつこい。今生の別れじゃないんだから。」

「梨果さん……そうだよね、ごめん。」

「そう、生きていさえいればまた会えるよ。」

生きてさえ……


美月はフランスに奏音はイタリアに留学が決まった。桐邦学園の留学プログラムに応募して2人は選抜に合格したのだ。

「梨果は申し込まなかったんだよね。」

「うん。私は少なくとも高校卒業までは日本でレッスンに励むよ。」

美月は天才フルーティストとして校内外で周知され、奏音も努力の結果校内トップクラスのヴァイオリニストになっていた。学園としても手放しで送り出したい逸材だろう。

「梨果…それじゃ私たちは帰るね。」

「うん、出発の日は空港まで行くね。」

「じゃあ梨果さん、俺は駅まで2人を送ってくるから。」

彼の家に一人ぼっちになる梨果。漂う線香の香りの中梨果は仏前に立ち上がり居間と仏間を隔てる襖を閉めた。

「おじさん……」

仏壇の前で制服を脱いで下着姿になる。3月の仏間はひんやりとしていたが、これから火照るであろう梨果の身体にはちょどよかった。

「おじさん、見てて……」

背中に両手を回してブラジャーのホックを外した。
かつて彼に買ってもらったブラジャーは全てサイズが合わなくなってしまった。このブラも最近梨果ひとりで買いにいったものだ。そのブラを外し畳の上に落とした。

「おじさん見て、私のおっぱいCカップになったんだよー」

梨果は彼が世界一と評してくれた自身の乳房を揉んで無言の彼の遺影にアピールをする。
続いてショーツをゆっくり下ろす。焦らしても仕方ないのはわかっているが彼女は自分自身の気分も盛り上げたかった。

「残念ながらココの毛は相変わらず成長なしなんだよなー…」

仏間にある姿見に自身を映し見ながら少女は下腹部の少ない産毛を撫でる。くっきりとした恥裂がまだ彼女が少女であることを証明していた。

「会ったばかりなのにあの日この姿見で意地悪されたっけな。」

そう言いながらショーツをスルリと足から抜いて桐邦学園指定のソックスも脱いだ。
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