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臨時ヌードモデル ~梨果14歳の一年~
第68章 卒業【最終話】
美月と奏音を改札で見送り手を振る。友也の身長は180を超え、スポーツで鍛えた身体は道行く少女たちの目を惹いていた。
「あれ?友也くん。」
「ああ、富山さん。」
「中学卒業おめでとう。」
「ありがとうございます。中高一貫なのであまり変化はないんですけどね。」
「そうだったね。梨果ちゃんの桐邦学園もそうだよね。」
「ええ、…ところで電車でお出かけでしたか?」
「いや、本屋だよ。」
コンコース内の書店を指差す富山。
「ああ“マカロン”ご購入ですね?」
「そ、4月号ね。梨果ちゃんが表紙を飾るのは10ヶ月連続だ。」
「ええ、“マカロン”史上最長記録ですからね。」
2人とも何故か鼻高々だ。
「これから家に帰るのかい?」
「ええ。」
「梨果ちゃんは?」
「家に居ますよ。」
「じ、じゃあ同行していいかな?親父さんに線香を上げさせておくれ。」
「いいですよ。でもすぐ帰って“マカロン”見なくていいんですか?」
「そんなん後で大丈夫大丈夫、ぐへへ……」
「じいさん、何が目的なんだか…」
「友也くん、ツッコミが親父に似てきたな…」
駅から友也と富山が談笑しながら彼の家まで歩く。
「まったく富山さんは相変わらずスケベジジイですね…」
「だってひとつ屋根の下でほぼ2人きりだろー?そういうこともあるんじゃないかと邪推してもおかしかないだろー?」
「ないない、梨果さんは俺のことからかうだけで“男”として見てないですから、父の遺言が見つかったんですが……あれ?」
家の前の路地を折れると2人の先を歩く男がいた。
「あれは真田さんでは?」
「本当だ、声かけよう……おーい、真田さーん。」
富山が呼ぶ声に真田は振り返り
「おや、友也くんに富山さんまで。」
「真田さん、もしかしてウチに用でしたか?」
「ああ、線香を上げさせてもらおうかなと。」
「俺も駅で偶然友也くんに会ってそうさせてもらおうと来たところだよ。」
ガラガラガラガラ
「ただいまー」
友也は自宅に2人を上げた。
「どうぞどうぞ。」
「おじゃましまーす。」
友也は2人を居間に通した。そして仏間に入る襖に手をかけた。
「……?!」
友也が通常でない気配を感じて襖をそおっと隙間を開けて中を覗く。
(わわっ!!梨果さん?!)
「あれ?友也くん。」
「ああ、富山さん。」
「中学卒業おめでとう。」
「ありがとうございます。中高一貫なのであまり変化はないんですけどね。」
「そうだったね。梨果ちゃんの桐邦学園もそうだよね。」
「ええ、…ところで電車でお出かけでしたか?」
「いや、本屋だよ。」
コンコース内の書店を指差す富山。
「ああ“マカロン”ご購入ですね?」
「そ、4月号ね。梨果ちゃんが表紙を飾るのは10ヶ月連続だ。」
「ええ、“マカロン”史上最長記録ですからね。」
2人とも何故か鼻高々だ。
「これから家に帰るのかい?」
「ええ。」
「梨果ちゃんは?」
「家に居ますよ。」
「じ、じゃあ同行していいかな?親父さんに線香を上げさせておくれ。」
「いいですよ。でもすぐ帰って“マカロン”見なくていいんですか?」
「そんなん後で大丈夫大丈夫、ぐへへ……」
「じいさん、何が目的なんだか…」
「友也くん、ツッコミが親父に似てきたな…」
駅から友也と富山が談笑しながら彼の家まで歩く。
「まったく富山さんは相変わらずスケベジジイですね…」
「だってひとつ屋根の下でほぼ2人きりだろー?そういうこともあるんじゃないかと邪推してもおかしかないだろー?」
「ないない、梨果さんは俺のことからかうだけで“男”として見てないですから、父の遺言が見つかったんですが……あれ?」
家の前の路地を折れると2人の先を歩く男がいた。
「あれは真田さんでは?」
「本当だ、声かけよう……おーい、真田さーん。」
富山が呼ぶ声に真田は振り返り
「おや、友也くんに富山さんまで。」
「真田さん、もしかしてウチに用でしたか?」
「ああ、線香を上げさせてもらおうかなと。」
「俺も駅で偶然友也くんに会ってそうさせてもらおうと来たところだよ。」
ガラガラガラガラ
「ただいまー」
友也は自宅に2人を上げた。
「どうぞどうぞ。」
「おじゃましまーす。」
友也は2人を居間に通した。そして仏間に入る襖に手をかけた。
「……?!」
友也が通常でない気配を感じて襖をそおっと隙間を開けて中を覗く。
(わわっ!!梨果さん?!)