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100のベッドシーン
第16章 午前11時、濡れたシャツの奥で
彼は傘を広げて、私が濡れないようにしっかりと差してくれた。

「すみません、あの…お名前、教えていただけますか?私は梓です。」

彼はにっこり笑いながら答えた。

「俺は直樹です。」

そんな軽い会話を交わしながら、すぐに彼の家に着いた。

コンビニから本当に近かったんだなと思う。

玄関を入ると、彼は自分のジャージを差し出して言った。

「これに着替えてください。服は乾かしますから。あ、あとお風呂にも入ってください。」

彼の動きはてきぱきとしていて、仕事ができる人なんだろうなと感じた。

私は冷え切った体を温めたくて、少し照れながらも答えた。

「はい、じゃあ、お風呂お借りします。」

そう言って、私は彼の部屋の奥にあるお風呂へと向かった。
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