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3度目にして最愛
第1章 1度目は傷心を
そのセックスを境に、男への好意が冷めた水城は毎度決まってセックスを断るようにした。
体調や心情を気遣う代わりに、途端に不機嫌になる男の顔と「じゃあ帰れよ」の一言でますます熱が冷めていき、頻繁に行っていた連絡も水城は疎かになった。
後に「受験勉強に集中したいから、暫くデートは控えさせて下さい」と素っ気ないメールが水城の元に届いた。
自然消滅を望む男の本心が透けて見えるメール文を水城は一読し、虚しくなる前にすぐさま削除した。