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そんな男性方
第1章 百円足りねえ
「大したことないって」
「聞いたよ。何度も言うなって」
「さっさと治せよ。登下校ぼっちだぞ。ぼっち」
「新しい漫画」
「は?」
「暇」
「あのなあ……」
「お前さ、毎日来なくていーから」
「……うぜえか?」
「……帰ったあとな、すげえ痛くなんの。なんでだろうな」
「じゃあ嫌がらせだ。朝も寄ってやる」
「ドSか。ばーか」
そうして細くなってく彼を残し、病室を出て呟く
「……俺のが毎回痛いっつーの」
廊下を力なく歩きながら、視界が歪む
「あー、うぜえ。うぜえな、俺」