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そんな男性方
第13章 こんな馬鹿げた暑さなんて
「なにをしている?」
「やあ、これは珍しい。にい様も手伝ってはくれないかな」
「竹を組み立てるのをか?」
「流し素麺というものをやりたいと生徒達が言っていたのでね」
「タオルも持たずに。麦茶淹れてくるから日陰に休んでろ。全く……こんな馬鹿げた暑さのなかで」
「ええ。こんな馬鹿げた暑さなんて、鹿威しのように竹に流して追い払ってしまおうかと」
「……はあ」
「なにか?」
「お前は本当に暑苦しいな」
「失礼な」
「誉め言葉だ」