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第1章 百円足りねえ

「全く……いい加減スマホのやり方で内線で呼びつけるのやめてくださいよ」
「知らん。こんなわかりづらい駄文が罷り通ってるから俺が苦労するんだ」
「はいはい。貸してください」
「丁寧に扱えよ」
「十万近くするんですよね。最新モデルも持ち腐れですね」
「この時だけはボロクソ言うな」
「唯一上司になれる時間なので」
「あとこの添付ファイルをガラケーで見られないのは」
「リサイズして送り直しますから」
「そ、そうか。助かる」
　お前さ、俺がいないと何も出来ないのな
　そう思わせる女子はモテるそうですが
　男社会ではどう映るんですかね
　一銭にもならない親切