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そんな男性方
第15章 雲でも数えてて
「まだくたばってなかったか、じじい」
「童貞臭いままうちの敷居を跨ぐんじゃねえよ、クソガキ」
「用があんのは、あんたじゃなくて珈琲だから。エスプレッソ一つ」
「五千円だ」
「値上がり甚だしいぞ」
「たまにはランチも食っていけよ、んな骨みたいな貧相な体じゃ勃たねえだろ」
「あんたこそ精力剤でも太刀打ち出来ねえくせに。羨ましがってんじゃねーぞ。ほら、お代」
「勧めのモンあったら紹介しろ」
「俺まだお世話になるほど衰えてないんで」
「使ってすらいないもんな」
「くたばれ、じじい」
「さっさと飲んで帰れ、クソガキ」