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そんな男性方
第17章 笑えよ
「寒い」
「寒いな」
「わっ、先輩! おはざっす」
「お前よー、挨拶くらいもうちょいちゃんとやれよ。体育会系じゃねえんだからよ」
「しゃっした」
「本当、文芸部っぽくねえよな」
「それいったら先輩の方こそ」
「あんだよ?」
「そんな、強面なのに純愛小説で高校生グランプリ佳作取って」
「うるせえ」
「俺、憧れてんすよ」
「じゃあもうちょい普通の小説書けよ。電信柱と猫の恋って拗らせた腐女子かよ」
「先輩わかってない」
「はあ?」
「俺、腐男子っすよ」
「……なんでこのタイミング?」
「先輩のせいっすね」