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秘め事は月の輝く夜に、あなたと~後宮華談~
第3章 すれ違う心
 触れ合った部分にまるで雷(いかずち)が走ったような感覚に、明香は驚愕した。慌てて後ろへと身を退いた。その小さな手を咄嗟に王の大きな手のひらが掴む。
 明香は更に愕いて、王の顔を見上げた。
「殿下! お放し下さい」
 悲鳴のような声が明香の口から零れ落ちる。
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