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第4章 心のゆくえ

　劉大妃は光州の出身であり、その父は宮廷でも最長老の大臣である。未亡人とはいえ、この時、三十七歳の若さであった。咲き誇る大輪の花のような美貌は輝くばかりで、整った容貌は愕くほど主上に似ている。
「確かにのう。そなたの申すことも理、私が主上をお生み奉ったのは二十二、お亡くなりあそばされた先代さまは二十歳でおわした。主上もそろそろ人の親となられても良き頃合いではある」