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秘め事は月の輝く夜に、あなたと~後宮華談~
第4章 心のゆくえ
 王は緩く首を振り、大きな息を吐き出した。
 まだ震えている明香の手を名残惜しげに放す。
「予にとって、そなたは初めて愛した女なのだ」
「―!」
 それは、まさに思いがけないひと言であった。
「中殿さま(チュンジョンマーマ)を愛していらっしゃったのでございませんか?」
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