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秘め事は月の輝く夜に、あなたと~後宮華談~
第2章 禁断の恋
 あれから明香なりに心を尽くしてお仕えしているつもりだが、肝心の王は全く心を開いてくれようとはしない。初日であれほど親しげに声をかけてきたのに、今は視線を合わせようともしない。
 あれこれ考えていると、また涙が溢れそうになってきた。懐から手巾を取り出し、滲んできた涙をそっと拭いた。それでも、涙は止まらない。
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