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秘め事は月の輝く夜に、あなたと~後宮華談~
第2章 禁断の恋
「崔内官、そろそろ宮に戻ろうと思っていたところだ」
 王はこれまでの愁いを見事に捨て去り、何事もなかったかのように崔内官に声をかける。
 崔内官は王の言葉を受けて、恭しく畏まった。
「さようでございましたか。御前会議が始まる刻限が近付いておりますれば、そろそろ宮殿にお戻り下さいませ」
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