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愛してるなんていらない
第1章 誰?
「まぁいいよ。
..じゃあ俺そろそろ帰るから。」
そういってベッドから立ち上がると彼は荷物を持って玄関へ向かった。
「え、あの!ちょっと!」
「なに?」
急いで後を追う私を
振り返って首を傾げた。
「名前..」
「あぁ。片桐洋一。」
「またお礼を....」
「いや、別にいいよ。けどもうあんま飲まないようにな。あと、ほいほい知らない奴を家に入れない方がいいと思うよ。」
そういうと
さっさと扉を開けて出て行った。
カン、カン、と階段を下りていく足音が聞こえる。
私はそのまま
閉じていく扉を見つめて立ち尽くしていた。
「片桐..洋一..」