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愛してるなんていらない
第11章 親子
「あんた洋一さんのこと好きなの?」
「ぶっ!」
「きたないわね。」
心底イヤそうな顔をして私を見た。
「ご、ごめ..変なこと..聞くから..」
急いでこぼしたお茶を拭く。
「んーなんかさ。咲って....」
「え?」
「....やっぱいいわ。」
そういうと窓の外を見た。
「何よ、気になるじゃない。」
「....」
「百合~」
私が袖を引っ張ると、こちらを向く。
「怒らないでね。別にあんたをそういう女だと思ってるとかじゃないから。」
「うん?」
「咲は..あの時、ヤらなかったから、錯覚してるんじゃないかと思ったの。」
「え?」
「咲の中で、男は身体が目的なはずなのに彼はそうじゃなかったから..興味があるのかな、って思っただけ。あんまり気にしないで。」
百合は笑っていうと、話を変えた。
「....?」
意味が分からず、私は深く考えなかった。