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第16章 衝突

「咲ちゃんから連絡くるの初めてじゃない?」

「そうかも..」

メインの白魚をフォークで差しながら答えた。

「２週間くらい連絡なかったから、ちょっと寂しくなっちゃって..」

私が照れながら言うと、あぁごめんな、と謝った。

「俺、元々連絡とかしない方だから..もっとした方がいいよね。」

「あっ..ううん!そんなの、仕事もあるし大丈夫だよ。」

本当はもっと欲しい、そんな気持ちを押し隠して私は良い子ぶった。

「本当、咲ちゃんは優しいね。ありがとう。」

「ううん。」

「..あ、そういえば明後日からちょっと出張でさ。」

「..え?」