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愛してるなんていらない
第1章 誰?
その場でかけ直すとすぐに百合が出た。
「咲!」
「おはよう百合。」
「あぁ..良かったぁ~ほんとにごめんね!私、あんたほっといて..」
次第に涙声になる百合。
「大丈夫だったよ。良い人そうだし」
そういって私はチラッと男を見た。
「ほんとに!?何もなかった!?」
「何も..なかった、と思う」
私が言うと
聞いていた男が焦ったように声を上げた。
「いっいや!何もしてないから俺!」
ベッドの上で必死に手と首を横に振る。
「え?何?咲何かあったの?」
「あ、ううん、何もなかったよ。大丈夫だから安心してデート楽しんできて!」
するとホッとしたような百合の声が返ってきた。
「ありがとう咲~。じゃあね!また月曜!」
「ほーい、ばいばーい!」
電話を切り 私は男の方を振り向いた。