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仙境綴~美しき仙界の王と身を捧げる少女~
第4章 第三話~砂漠の鷹~
我々人間の常識では到底及びもつかない、はるけき刻の中で存在し続けている、それが仙王なのだ。しかし、年齢不詳の仙王も、見かけは二十代の青年にしか見えない。まるで女性かと見紛うほどの妖しい美青年だ。
昆論山脈の頂上にあるという水晶宮が伝説の王の住まいだという。昆論山のふもとの村に住む貧しい少女美芳は、病の床にある母のために幻の薬草宝寿草を探しに昆論山に出かけた。緑深い山奥に分け入った美芳は誤って川に落ちた。意識を取り戻したときには、水晶宮に迷い込んでいた。
昆論山脈の頂上にあるという水晶宮が伝説の王の住まいだという。昆論山のふもとの村に住む貧しい少女美芳は、病の床にある母のために幻の薬草宝寿草を探しに昆論山に出かけた。緑深い山奥に分け入った美芳は誤って川に落ちた。意識を取り戻したときには、水晶宮に迷い込んでいた。