この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
地獄視
第1章 恋愛下手
私はその春…失恋した。
春とは出会いの季節というが、別れの季節でもある。
私はそれを目の当たりにした。
ある病院に勤務の医師と知り合い、お付き合いを始めて一年は順調かと思われた。
しかし、彼はそれ以上の関係を求めなかった。
求めてこないのか?私がそれに気付いていないだけなのか。
私は知ることは出来なかった。
聞く勇気がなかった。
恋とはあっけない。
2人で会うことがあっても、会話はなく。
ただ一緒に時間を過ごしていた。
私にはそれが耐え難い苦痛だったが、彼はどう思っていたのか。
あるとき、彼に連れられて病院を案内された。
私にはそれが進展に思えていた。
しかし、彼の心の中を見ることはできない。
病院の中は忙しなかった。
みな、機敏に動き仕事に振り回されているように私には思えたが
働いている人たちは、それがとてつもなく充実した時間だったのかもしれない。
こういう状況下に置かれると、私には「それがみえていた。」
病院内には様々な患者が溢れている。
死の契約、死の密約を交わした人たちがそこにはいる。
私の彼もまたその1人だ。
だって私には目の前に存在している彼と半分存在していない彼が見えている。
あ…この人もか。
そう思うと私の中で恋が覚めてしまう。
彼の背後に死神が2人張り付いている。
彼は医師だから人の苦しみから解放してあげる立場の人間のはず。
そんな彼さえ…
そう思うと私の心の中…奥底から湧き出てくる何かがある。
彼はどんな密約を交わした…いや交わしてしまったのか。
それは彼の前世の行いが関係しているだろう。
彼からしてみると私がつまらない人間に見えていたのかもしれない。
私には運命の人などいはしないのだろうと
その頃から思い始めていた。
今までは死神という存在を何か勘違いしていた。
鎌みたいなものを持ち全身黒いフードを被った姿だと昔は想像していたが、実際は違った。
彼らは黒いスーツを着ている。
時代の移り変わりにより変化しているのだろう。
私の真の目的はなんだろう。
人には見えない死神が見えてしまう。
つまり地獄へ落ちる人間が見えてしまう。
あなた…地獄へ堕ちますよ。
な〜んて言ったら
おまえ頭おかしいの?と言われてしまうだろう。
死神が見えてしまう私は何をすればいいのか。
その疑問とずっと葛藤してきた。
そのため、会う人会う人全てに死神が憑いてる憑いてないを
/18ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ