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第1章 『ＨＥＬＰ！』

家を出る頃になって、僕は身体を誰かに乗っ取られていることに気づいた。

「今頃やっとかよ!?」

"僕"の声が僕に突っ込みを入れる。

「神頼みで女オトそうなんて奴は、やっぱりどこか違うんだな…」

何でそんなことを知っているのかと問うと、なんやかんやで僕の願いが叶うよう手助けしてくれるという。
馬鹿馬鹿しいと思ったが、操られている身としては、信じないわけにはいかない。

「とりあえず俺のことはオヤジとでも呼んでくれ」