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第4章 真琴
ドンドンドン!


しつこいノックにも応えず息を潜めていると、
「麻琴、いるんだろ?開けてくれよ麻琴!」
野太い男の声がした。


(どうしよう…助けて、お父さん!)

麻琴は恐怖に震え、耳を塞いで縮こまる。


「おれだよ、一輝だ」


(かず、き…!?)


そんなはずはない、と頭では分かっているのに、麻琴は立ち上がりフラフラと玄関へ向かった。



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