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第4章 真琴
「す…む、六実ちゃん、おはよう…」

おずおずと近寄ってきたのは
いつも何だかボケッとしているクラスメイト、月野玲史だった。実は六実は同じクラスになってからずっと彼に片想いしている。
麻琴には理解できないが、頼りなさそうなところが母性本能をくすぐるらしい。

「あ、玲くん!おはよ」


六実は、頬を染めて頭一つ分背の高い月野を見上げた。



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