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想い人
第5章 新たな想い人

もしかしたら今まで、美空にこうして言葉で伝えてこなかったのかもしれない。
だからこんなにも、美空を不安にさせてきたのかもしれない。
「美空……愛してる……」
俺の言葉に、美空の瞳に涙が溢れる。
─────頼むから、俺の気持ち…伝われ……。
「美空……」
唇を寄せる俺に、美空が待ったを掛けた。
「あのねっ……あのっ……」
顔を真っ赤にして俯く美空。
まさか、航先輩に惚れたとか言わないよな?
嫌な予感に胸が騒ぐ。
「美空……っ」
「ねぇ透也、覚えてる? 私、付き合おうって言われてない」
は?
「言わなかった……?」
俺、一番大事な事から伝えてないのかよ……。
「ちなみに、会社で私が陰で何て呼ばれてたか知ってる?」
「陰で?」
陰でなんて、絶対いい事は言われてないんだろ。
だからこんなにも、美空を不安にさせてきたのかもしれない。
「美空……愛してる……」
俺の言葉に、美空の瞳に涙が溢れる。
─────頼むから、俺の気持ち…伝われ……。
「美空……」
唇を寄せる俺に、美空が待ったを掛けた。
「あのねっ……あのっ……」
顔を真っ赤にして俯く美空。
まさか、航先輩に惚れたとか言わないよな?
嫌な予感に胸が騒ぐ。
「美空……っ」
「ねぇ透也、覚えてる? 私、付き合おうって言われてない」
は?
「言わなかった……?」
俺、一番大事な事から伝えてないのかよ……。
「ちなみに、会社で私が陰で何て呼ばれてたか知ってる?」
「陰で?」
陰でなんて、絶対いい事は言われてないんだろ。

