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想い人
第3章 それぞれの想い人

「今夜空いてる?」
「あ……うん……」
「じゃあ、今夜こそ4ヶ月記念やり直させて?」
「…………」
素直に頷けない。
やっぱりどこかモヤモヤする。
「蕾さんは……いいの?」
私の言葉に、透也が怪訝な顔をする。
「え? 何だよ? いいに決まってんだろ?」
さも当然のように答える透也。
心が半分に引き裂かれそう。
素直に嬉しい気持ちと、またキャンセルされたらと疑う気持ち。
さすがに次は立ち直れないかもしれない。
「ごっ、ごめんなさい! 今夜は友達と約束があって……」
透也の胸を押し返し、その腕から抜け出す。
「え? だってさっき……」
伸ばされる透也の手から逃げるように、
「ごめんなさいっ‼︎ 」
私は走り出していた。
「あ……うん……」
「じゃあ、今夜こそ4ヶ月記念やり直させて?」
「…………」
素直に頷けない。
やっぱりどこかモヤモヤする。
「蕾さんは……いいの?」
私の言葉に、透也が怪訝な顔をする。
「え? 何だよ? いいに決まってんだろ?」
さも当然のように答える透也。
心が半分に引き裂かれそう。
素直に嬉しい気持ちと、またキャンセルされたらと疑う気持ち。
さすがに次は立ち直れないかもしれない。
「ごっ、ごめんなさい! 今夜は友達と約束があって……」
透也の胸を押し返し、その腕から抜け出す。
「え? だってさっき……」
伸ばされる透也の手から逃げるように、
「ごめんなさいっ‼︎ 」
私は走り出していた。

