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想い人
第4章 俺の想い人

<side 透也>
週末は、美空と久しぶりに遠出した。
美空がずっと行きたいと言っていたアウトレット。
終始笑顔であれこれ手に取っては俺に話し掛ける美空。
美空のこんな嬉しそうな顔、久しぶりかもな。
でも、俺の携帯が鳴る度にその笑顔が曇る。
その相手はほとんどが蕾さんだったからだろう。
内容はたわいない事や愚痴。
そろそろ蕾さんの”頼まれごと”は終わりにしたい。
そう思い、出社した月曜日。
今朝は受付に蕾さんの姿がなかった。
話さなければいけないけれど、話しかけられれば長くなるから正直ホッとした。
俺と蕾さんの仲を疑っている美空に、これ以上悲しい顔をさせたくない。
週末は、美空と久しぶりに遠出した。
美空がずっと行きたいと言っていたアウトレット。
終始笑顔であれこれ手に取っては俺に話し掛ける美空。
美空のこんな嬉しそうな顔、久しぶりかもな。
でも、俺の携帯が鳴る度にその笑顔が曇る。
その相手はほとんどが蕾さんだったからだろう。
内容はたわいない事や愚痴。
そろそろ蕾さんの”頼まれごと”は終わりにしたい。
そう思い、出社した月曜日。
今朝は受付に蕾さんの姿がなかった。
話さなければいけないけれど、話しかけられれば長くなるから正直ホッとした。
俺と蕾さんの仲を疑っている美空に、これ以上悲しい顔をさせたくない。

