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リヴァイ兵長は選べない人
第2章 やさしさ
ミケはリヴァイの手を繋いだまま自室に戻った。
そのままの状態でソファーに先に座る。
手を引っ張ると、リヴァイも横におとなしく座った。
幸いと部屋の空気は重くないようだ。
深く腰掛けるとミケは口を開いた。

「リヴァイはどうしたいんだ…?」
「どうしたいって言われても、どうすりゃいいんだ」
「現状五人と身体の関係を持っている。これは正常な状態ではない」

視線を下げてリヴァイを見ると気難しそうな顔をより一層気難しくして、
腕と足を組み、前をじっと見つめている。
本当に彼は分からないのだろうか?
幼い頃にちゃんとした愛情を与えられなかったのだろうか?
ミケの頭の中に色々な考えが巡っていく。
リヴァイがただ、自分の快楽のためにこの現状を起こしているとは思えない。
求められたら寝るとは言っていたが、誰彼構わずという訳でもない。
きっと彼なりの『何か』があるのだろう。

暫く考え込んでいるとリヴァイがミケの肩にチョコンと頭を乗せてきた。
その頭をミケは大きな掌で優しく撫でる。
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