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第8章 夢のお城

「じゃ、僕たちはささやかな打ち上げ会がありますので・・・

もう結構ですよ、麻未オーナー、お疲れでしょ？」


明日は夫の隆生が一時帰国する日であることを、冬真は知っている。


「そう？・・・じゃ、帰りますね。

みなさん、お疲れ様でした！　また、明日頑張ってね？」


麻未は手を拭き、バッグを持ってドアへ。



「お疲れ様でしたっ！　ありがとうございましたオーナー！」


メンバー全員が麻未の前に並び、頭を深々と下げた。


麻未は少しぎごちなく笑い、皆に手を振ってドアを開ける。