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夜まで待てないっ!
第10章 9月の雨


「・・・麻未さん、大丈夫?怪我は?

・・・ごめんね・・・何て言ったらいいか・・・」


玄関に立ち尽くした冬真は、麻未の肩に手を置いて話しかけた。



「・・・もうイイの。

こうなった以上・・・覚悟を決める。



それにしても・・・あの人・・・あなたの事、知ってる風で・・・。


ふゆまって?・・・とうまくん、じゃないの?!」


玄関先で座り込んだまま、麻未は上を向いて、冬真の瞳を覗き込む。



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