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夜まで待てないっ!
第11章 雪の降る街


一本道の向こう側、男が麻未の名を呼んで、手を振っている。


涙でかすんで、良く見えないが、麻未は背筋に電気が走り、立ち尽くす。




   「え・・・え? 



冬真・・・冬真くん?!」




麻未を呼んでいるのは、眩しい笑顔を見せた、正木冬真だった。




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