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花は月明かりに濡れて~四つの恋の花~
第3章  春の夢 其の参
 滔々と自分の夢を語る清七に向かって、お須万は半狂乱になって叫んだ。
「子どものことは、あなたには拘わりのないことだわ。私はあなたと所帯を持つ気もないし、この子の父親があなただってことも認めるつもりはありません。妙なことを言わないで下さい」
「妙なこと? 自分の血を分けたガキと一緒に暮らしてえと思うのが、そんなに妙なことだと、お前はそう言うのか、お須万さんよ」
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