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花は月明かりに濡れて~四つの恋の花~
第5章 二つめの恋花 恋紫陽花 其の壱
 あの子が生きていたら、もう―と、お民は指を折って数え、また微苦笑を浮かべた。
 止そう、止そう、死んだ子の歳を数えるほど空しいことはないって、昔からよく言われる言葉だ。
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