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花は月明かりに濡れて~四つの恋の花~
第6章 恋紫陽花 其の弐
―それでなくとも、昼間と夜っぴいての看病で疲れ切ってるっていうのに、こんな夜に冷てえ水を被って、あいつまでが倒れるようなことにならなきゃア良いが。
水垢離をするお民を、そっと遠くから心配げに見守りながら、源治は小さな吐息を零した。
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