この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
花は月明かりに濡れて~四つの恋の花~
第7章 恋紫陽花 其の参
 源治は我知らず苦笑していた。考えてみれば、お民のことを、源治は何も知らない。
 源治がいつも見ていたお民は、陽気で朗らかで、笑顔の絶えない女だった。源治を見れば、母親か姉のような口ぶりで小言を言う。しかし、それが少しも煩いと思わなかったのは何も源治がお民に惚れているからだけではない。あの女は言いたい放題言っているように見えて、その言葉には実がこもっていた。
 源治を心底心配し、気遣っているお民の心がこもっていたからこそ、源治はお民の小言や説教を不快なものとは思わなかったのだ。
/924ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ