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花は月明かりに濡れて~四つの恋の花~
第7章 恋紫陽花 其の参
 源治のくれたひと言が、お民の心の底にまで滲みた。
 白い頬を大粒の涙がころがり落ちてゆく。
 雨も降ってはいないのに、心なしか、紫陽花の色が先刻よりわずかに深まったように見えた。
 人の想いも、深まってゆく。
 お民の源治への想いもまた、この花のようにこれから少しずつ色を深め、いつか鮮やかに染め上がるのだろう。
 逞しい手に引き寄せられ、お民は源治の胸に顔を寄せる。
 また、遠くから風鈴の音色が聞こえてきた。
 ―それは、幸せの予兆だった。


( 第二話【恋紫陽花】了 )

 ☆ここまでご覧いただき、ありがとうございます。
 明日からは第三話に入ります。☆
 


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